R32スカイライン用4ポットキャリパー取付の巻

 70スープラのブレーキって、よく貧弱だ!って言われることが多いですよね〜。それもそのはず、1.5tを超える車重を片押し1ポットのキャリパーで支えているんですから。(^_^;)
 おいらも大分前からブレーキの効きの悪さは気になっていましたが、慣れてしまったらそれほど気になることがなくなっていました。
しかし、ブレーキパッドの残量が減ってきてキーキー言い出し、それに加えローターも削れてエライことになっていたので、新品のパッドとローターに交換するならいっそのことキャリパーごと換えてしまえ〜っ!ってことでこの企画が始まりました。(^_^;)
 キャリパー交換といっても、ブレンボとかアルコンなんていう高価なものはおいらには到底買えるはずもありません(笑)。ここはR32スカイラインType−M用のキャリパーを流用します。日産純正と言っても対向4ポットなので流用モノとしては有名です。
 ただし、70スープラにR32スカイラインType−M用のキャリパーはポン付けできません。ナイトページャーの7020ブラケットを使う必要があります。これは通販とかで購入することが出来ます。
 取付方法は以下のレポートを見ていただくとして、取付後のインプレはとにかく強烈に効くっ!ってことです(爆)。

 おいらは今まで70スープラくらいしか運転してないので、他のクルマのオーナーからすると、こんなの普通だよとか言われそうですが、本当に全く効きが違います。これは感動モノですね(笑)。
 ちょっと踏んだだけですぐにロックしてしまうので、今まで通りのブレーキアクションだと思いっきり前のめりになってしまいます。(^_^;)
 おいらは今までのドライビングパターンが崩れてしまったので、慣れるまでに時間が掛かりました。でも、慣れればとてもいい感じでコーナーを攻めることが出来るようになりました。(^^)
 皆さんの中でブレーキに不満がある方は、是非やってみることをお勧めしますよ!ただのパッド交換やローター交換とは段違いの効果が得られます。
 ただ、問題は加工が大変だということです。初めての人が一人でやったら1日掛かりになってしまいますね。おいらはもうコツは掴みましたけど、もう一度やるか?と聞かれたら断ると思います(爆)。
 でも、苦労の分だけの見返りは十分ありましたので、大満足です!(^o^)丿
これがR32スカイラインType−M用のキャリパーです。
7020ブラケットの取説によると、Z32やS14、S15のキャリパーも使えるそうです。
GT−R用のキャリパーは残念ながら使うことが出来ないようです。
4つのピストンが見えます。
あと、ブレーキパッドも付いていますが、これは純正のパッドなので使いませんでした。一応予備として保管しておきます。
これはサンダーです。「NISSAN」の文字を削り取るために使います。本当は削りたくなかったんですけど、ホイールの内側に当たってしまうので仕方なく削りました。(^_^;)
キャリパーは割と柔らかいので簡単に削れてしまいます。
こんな感じに削りました。削った後に紙やすりでキレイに整えておきます。
これはブレーキキャリパーOHキットです。カタログ風に並べてみました(爆)。
価格は、日産の部品卸店で2760円でした。部品番号は「41120-30P25」、品名は「シールキット」となっています。これはフロント左右セットです。
中古のキャリパーなので、OHしてから取り付けたほうが無難ですよね。それに、後でまたバラして組みなおすのも面倒なので、始めにやっておいた方が楽です。
OHするにはキャリパーの内部をバラします。ピストンはエアで押し出して抜くんですが、勢いよく飛び出すので気をつけないと怪我をします。
あと、バラす時にどのように付いていたか覚えておかないと、分からなくなってしまいます。(^_^;)
これはピストンを洗浄して、サビを落としたところです。
キャリパーを手に入れてから、しばらく放っておいたのでちょっと錆びてしまったんです。(^_^;)。
仕方ないので、水やすりでシコシコ磨きました。
次はキャリパー本体の洗浄です。
キャリパー全体がオイルやブレーキパッドのカスで汚れているので、シンナーで磨きました。
これをやる時は屋外の風通しの良い所で作業を行ってくださいね!屋外でも、のんびりやっていると気持ちよくなってしまうことがありますので注意してください(笑)。
磨き終わって乾燥させたら、マスキングを行います。そうです、キャリパーを塗装するんです。
ピストンの入る凹みとフルードの入り口等に塗料が入り込まないように丁寧にマスキングします。
キャリパー自体はホイールの外側しか見えないので、内側は塗装しないことにしました。(^_^;)
まず、サンダーで削った所をサフェーサーで吹きます。こうすることで塗料の乗りが良くなります。
また、微妙なデコボコもこれできれいに慣らせます。
塗装完了後の画像です。カラーはブラックにしました。ほとんどの人はゴールドとかレッドとかブルーに塗っていますが、おいらはあえてこの色にしました。
理由はホイールとのバランスです。折角の白いホイールが目立たなくなってしまうのを恐れたんです。(^_^;)
その代わり、しっかりとクリアーを吹いておきました。これでいつでもツヤツヤです(笑)。
黒いボディに黒いキャリパーならあまり目立たないかもしれないけど、分かる奴には分かるって感じでいいかなと思っています(笑)。
これは今回使用したブレーキパッドです。プロジェクトμのHCチタン改で、今まで使っていたパッドよりも強力です。
だけど、後日談としてはここまでのパッドは要らなかったのかも知れません。(^_^;)
キャリパーの効果によってただでさえ強力になったのに、更に効きのいいパッドを入れたら操縦性が悪くなりそうです。でも、フェードに関しては全く問題ないので、サーキットを攻める分には申し分ないですね!
さて塗装が完了したら、先ほどのOHキットとブレーキパッドを組み込みます。
ダストブーツにはしっかりとグリスを塗ってくださいね〜。
ピストンの戻りが悪いとすぐに引きずってしまって、パッドが片減りしてしまいます。
ちなみに画像の左側は70スープラの純正フロントキャリパーです。こう見ても全然大きさが違いますね!
あと、パッドを組み付ける前に角を削っておくと、鳴きを防止することが出来ます。

長くなったので、後半はパート2へ続く・・・



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